テレビ朝日の「秘湯ロマン」で映枝さんが訪れたことで、岩手県の夏油温泉が気になった方も多いのではないでしょうか。深いブナの森に囲まれた山あいにあり、たどり着くまでの道のりも含めて旅になるような場所です。
今回ご紹介するのは、夏油温泉にある「夏油温泉観光ホテル」。一度は人手不足の影響で閉業したものの、再建を経て営業を再開した宿です。この記事では、番組で紹介された内容をもとに、温泉の魅力、宿泊前に確認したいこと、現地での過ごし方まで、わかりやすくまとめます。
夏油温泉観光ホテルとは?まず知っておきたい基本情報
山深い場所にたたずむ季節営業の温泉宿
夏油温泉観光ホテルは、岩手県北上市の山間部にある温泉宿です。周囲を森と渓流に囲まれ、街の便利さとは少し距離を置いた、昔ながらの湯治場らしい空気が残っています。
夏油温泉は冬になると積雪の影響を受けやすく、通年営業の宿ではありません。営業期間は例年5月上旬から11月上旬ごろが目安ですが、道路状況や宿の事情で変更される場合があるため、出発前の確認は欠かせません。
再建を経て、新しい湯治の形へ
この宿は、かつて人手不足によって一度閉業しました。しかし、その後に運営を引き継ぐ動きが生まれ、再建へ。秘湯そのものが少なくなっている今、もう一度訪ねられるようになったのは、温泉好きにとってうれしい話ですよね。
現在は本館や東館を中心に、営業日や宿泊スタイルを調整しながら運営されています。素泊まりを中心としたプランが案内されることもあるため、食事付きで泊まりたい方は、予約時に内容をしっかり確認しておくと安心です。
アクセスと問い合わせ先
山奥の宿ですから、アクセスは一般的な温泉旅館よりも時間がかかります。花巻駅方面から車で向かう場合も、山道を走る時間を見込んで、明るいうちの到着を目指すのがおすすめです。
問い合わせ先として案内されている電話番号は0198-25-2311です。ただし、営業期間、休館日、宿泊プラン、道路の通行状況は変わる可能性があります。予約前には公式案内や電話で、最新情報を確認しましょう。
秘湯ロマンで映枝さんが紹介した温泉の魅力
名物は、源泉かけ流しの趣ある内湯
夏油温泉観光ホテルの魅力としてまず挙げたいのが、宿の代名詞ともいえる内湯です。広々とした湯船に温泉が注がれ、湯の表情をじっくり味わえる落ち着いた造りになっています。
番組では、源泉かけ流しの湯と、42度前後に調整された入りやすい温度が紹介されました。熱すぎる湯が苦手な方でも、体をゆっくり温めながら入浴しやすい温度帯だと思います。
泉質については案内によって表記が異なる場合がありますが、ナトリウム・カルシウム系の温泉として紹介されています。温泉の感じ方には個人差があるため、長湯をしすぎず、まずは体を慣らすことが大切です。
足元から湧く貸切渓流露天風呂
館内の内湯だけでなく、川の流れを感じながら入れる貸切渓流露天風呂「新太郎の湯」も注目されています。川底からお湯が湧き出す足元自噴の湯は、自然の力を間近に感じられる特別な浴場です。
蛇口から注がれる温泉とは違い、湯船の底からじんわり湯が生まれる感覚。静かな山の中で、聞こえるのは水音と木々のざわめきだけ……。これこそ秘湯の醍醐味ですよね。
貸切風呂は利用時間や予約方法が決められていることがあります。必ず現地の案内に従い、他の宿泊者と気持ちよく使えるよう、時間を守って利用しましょう。
森と渓流がつくる、何もしない贅沢
夏油温泉観光ホテルでは、観光地を次々に巡るより、宿と温泉を中心に過ごす旅がよく似合います。部屋でひと息つき、湯に浸かり、窓の外の緑を眺める。それだけなのに、日常から離れた感覚を味わえます。
スマートフォンの電波や館内設備など、都市部のホテルと同じ便利さを期待すると戸惑うかもしれません。けれど、その不便さこそが、頭を空っぽにするきっかけになることもあるんです。
宿泊料金・食事・予約で確認したいポイント
料金はプランと営業形態で変わる
宿泊料金は、本館の一泊二食付きで13,000円程度からと案内されることがあります。ただし、営業再開後の宿泊プランや素泊まりプラン、部屋タイプによって料金は変わるため、表示価格だけで判断しないようにしましょう。
特に山間の宿では、営業日を限定している時期があります。金曜日から月曜日にかけての営業を中心に案内されるケースもあるため、希望日が決まったら、空室だけでなく営業日そのものを確認するのがポイントです。
食事付きか、素泊まりかを選ぶ
食事付きプランなら、宿の中でゆっくり過ごせるのが魅力です。山の宿らしく、季節の山菜や地元の食材を使った料理が期待でき、温泉と食事を一緒に楽しめます。
一方、素泊まりの場合は、食事を自分で用意する必要があります。周辺にコンビニや飲食店がすぐ見つかるとは限らないため、必要な飲み物や軽食は、道中で購入しておくと安心です。
自炊設備の有無や利用条件は、宿泊棟やプランによって異なる可能性があります。自炊を考えている方は、調理器具、食器、食材の持ち込み可否を予約前に尋ねておきましょう。
持ち物は「山の宿」を基準にする
館内着やタオルなど、通常の旅館と同じ感覚で用意されているとは限りません。タオル、洗面用具、羽織れる上着、滑りにくい履物、虫よけ用品などを準備しておくと、現地で困りにくくなります。
夏でも朝晩は涼しく感じることがありますし、雨が降ると山道の印象も変わります。天候に対応できる服装と、濡れたものを入れる袋があると便利。荷物は少なめにしつつ、必要なものは先回りして用意したいですね。
夏油温泉観光ホテルを楽しむための宿泊手順
予約前に営業状況を確認する
まずは、希望する日が営業日にあたるかを確認します。営業期間内であっても、休館日、施設整備、道路事情などで利用できない場合があるため、予約サイトだけでなく公式情報もチェックしておきましょう。
電話で問い合わせるときは、「宿泊日」「人数」「食事の有無」「利用したい浴場」「車でのアクセス」をまとめて伝えるとスムーズです。聞きたいことをメモしてから連絡すると、確認漏れを防げます。
当日は時間に余裕を持って向かう
山道では、地図上の距離だけでは所要時間を判断しにくいものです。休憩や給油の時間も含め、予定より早めに出発しましょう。日没後の運転を避けるためにも、チェックイン時刻から逆算して行動するのがおすすめです。
携帯電話がつながりにくい場所も考えられるため、道順は事前に確認し、必要なら地図を保存しておきます。車の燃料や飲料水も、山へ入る前に準備しておくと安心です。
温泉は無理をせず、宿のルールを守る
到着したら、まず浴場の場所、入浴時間、貸切風呂の利用方法を確認します。源泉かけ流しの温泉は魅力的ですが、体調がすぐれないときや飲酒後の入浴は控えてください。
一度に長く入るより、短めの入浴と休憩を繰り返すほうが、山歩きや移動後の体には負担が少ないでしょう。混浴の浴場を利用する場合は、女性専用時間の有無や入浴マナーも事前に確認しておくと、より安心して楽しめます。
夏油温泉観光ホテルに関するよくある質問
Q1. 夏油温泉観光ホテルは冬も泊まれますか?
冬季は積雪や道路の通行止めの影響があるため、基本的に季節営業と考えておく必要があります。営業期間は例年5月上旬から11月上旬ごろが目安ですが、2026年の営業日や終了時期は、必ず宿へ直接確認してください。
Q2. 元湯夏油と夏油温泉観光ホテルは同じ宿ですか?
同じ夏油温泉エリアにありますが、別の宿です。元湯夏油には川沿いの露天風呂などで知られる独自の浴場があり、夏油温泉観光ホテルにも内湯や貸切渓流露天風呂など、異なる魅力があります。
テレビ番組や旅行記事では両方が一緒に紹介されることもあるため、予約時には宿名を最後まで確認しましょう。電話番号や料金も施設ごとに異なります。
Q3. 日帰り入浴はできますか?
日帰り利用の可否や受付時間は、季節や営業状況によって変わる可能性があります。宿泊者の入浴を優先する場合もあるため、訪問前に電話で確認するのが確実です。
せっかく山道を訪ねてから利用できないと残念ですよね。営業日、受付時間、料金、利用できる浴場をまとめて聞いておくと、当日の予定を立てやすくなります。
まとめ|映枝さんが訪れた秘湯で、温泉と自然に向き合う
夏油温泉観光ホテルは、源泉かけ流しの内湯、足元自噴の貸切渓流露天風呂、そして深い森に囲まれた環境が魅力の宿です。華やかな観光施設がある場所ではありませんが、だからこそ温泉そのものに集中できます。
一度閉業した宿が再建され、秘湯の文化を次の時代へつなごうとしている点も印象的です。営業期間や宿泊プランは変わることがあるため、最新情報を確認したうえで、時間に余裕を持って出かけてください。
湯けむりの向こうに広がる森、川の音、少し熱めの温泉。映枝さんが味わったような、日常ではなかなか出会えない時間が待っているかもしれません。次の温泉旅では、あえて何もしない一泊を選んでみてはいかがでしょうか。
